バカンスとは、自分を空っぽにすること

自分を空っぽにして、英気を養い、解放し、

考え、遊び、

そして備えるもの

一つでも多くのハッピー実現を目指して、

さぁ、一緒に、

バカンスのある大人な日本を作りましょう!

詳説・私説「バカンス」とは?(byジョージ)

 

「バカンス」は「vacances」と書きます。
フランス語です。”s” が付いて、複数形です。お間違いのないように。
語源はラテン語の「vaco」。「空(カラ)の」という意味です。
英語で「空き部屋あり」は「vacancy」と言いますが、こちらも語源としては同じです。
簡単に言えば、バカンスとは「空っぽ」。何にもしない、という感じでしょうか。

 

ところで、バカンスといえばフランスやドイツなどヨーロッパのイメージが強いですね。英語では「vacation」というのが普通です。勝手な想像ですが、ヨーロッパ人が持っているバカンスに対するイメージは、一種の「期待感・ワクワク感」、生活の中での「必需品感」。ヨーロッパとアメリカとのうっすらとした違いを感じます。

 

バカンスという形・名称の長期休暇はフランスが発祥です。
時は1936年。
通称「バカンス法」と言われる休暇に関する法律が定められました。その理由は諸説ありますが、当時は1929年に起こった「大恐慌」が真っ最中の世界的大不況時代です。そんな中、フランス政府は「ワークシェアリング」を普及させようとしました。即ち、仕事を持っている人を休ませ、その間に仕事のない人に働いてもらって賃金を与えるのです。また、休暇を取らせることで、少しでも消費を喚起し、国民経済を拡大することで不況を脱したい、そんな狙いもあったそうです。

 

ところが、肝心のフランス労働者の反応は、「急に休めと言われても“やることがない”よ」、「そもそも金がないよ」、「戻ってきたとき、本当に仕事があるのか心配だよ」、だったそうです。
あれ? どこかで聞いたことのある反応ですね。。。

 

因みに、米国はこの時期にニューディール政策を展開。大規模な公共投資を行うことで不況を脱する、という方向へ舵を切っていきました。アメリカ人も休暇は大切にするし、実際休んでもいますが、1ヶ月間ポーンといなくなってしまうようなヨーロッパ人的バカンス感と少し異なるのは、こういう歴史的背景に起因しているのかもしれません。

 

さて、バカンスです。バカンス法が施行されて80年以上が経過。フランス人、ドイツ人、イタリア人等ヨーロッパの友人たちに「もしバカンスがなかったらどうする?」と聞いてみたところ、全員、
「No Vancances, No Life!!」
現代ヨーロッパ人はもはや、バカンスのない人生なんて考えられない。
変わるものですね。

 

それではどのようにバカンスを取得し、過ごしているのでしょうか?

 

意外といえば意外ですが、バカンスを静かに過ごす人もいるようです。

 

ヨーロッパでは、セカンドハウスを所有している家族が結構な割合で存在します。
セカンドハウス=「別荘」なわけですが、日本人が「別荘」と聞いて感じる「お金持ち」感とは、少々違うようです。
「軽井沢に別荘をお持ちの方」のように、お金持ちの特別な人、というイメージではなく、別荘と言っても物件そのものが小さかったり、とんでもなく辺鄙なところにポツンとあったり、地方都市のアパートの一室だったり。

 

都会や日常から離れ、気分をリフレッシュして静かに過ごせる場所であれば、必ずしも豪華である必要はないのでしょう。
そういう場所で本を読んで、お金もあまり使わず、簡単な食事で済ませるなど、意外と質素に過ごしているようです。

 

セカンドハウスを維持できている背景には相続税の違いもあるようですが、こちらについてはあらためて記事にしようと思います。
セカンドハウス以外のバカンスの過ごし方では、やはりアウトドア系のアクティビティを楽しんでいる人が多いようです。夏に3週間、冬に2週間のバカンスを取り、夏は海・山や旅行で過ごして、冬はスキーへ行く、というパターンです。

 

人気の高いものに、オートキャンプでの旅や、自転車でのツーリングなど、日本でも参考になるような過ごし方や遊び方も豊富。
特に夏休みは、子供たちのための「サマーキャンプ」がたくさんあります。大体2〜3週間が1タームで、ひと夏に3タームくらい滞在して遊びまくる子供もいます。ヨーロッパではないけれど、ぼくは15歳の時にアメリカのサマーキャンプでひと夏を過ごしたことがあって、それが今でもとても貴重な経験となっています。それもまた近々ご紹介します。
要するに、子供がキャンプへ行けば、その間親はバカンスになるわけですね。これはとても良い仕組みです。

 

冬になれば、スキーです。
ヨーロッパでは、呼び方はさまざまですが、国ごとや自治体ごとに「スキー週間」のようなものを実施しています。学校が休みになり、「家族でスキーに行きましょう!」と行政が後押しする仕組みです。

 

日本は国土の7割以上が山。そして、日本の「パウダースノー」は実は世界のスキーフリークの憧れの的。スキー大国になり得るはずです。
ところが、一時期の人気絶頂が嘘のように、今では本当に悲惨な状態です。
国の方針としてせっかく地方創生と謳っているのだから、思い切って日本にも「スキー週間」を作って、学校を休みにして、会社もその時には休むことを奨励して、家族みんなで、ときには何家族かでスキーに行くのはどうでしょうか?
「バカンス=休んで遊ぶ」は、実は巨大なビジネスチャンス、景気回復策の一手ですよ。

 

日本には、たくさんの豊かな自然があります。
だから、同じだけたくさんの遊び方があるはずです。
バカンス研究所では、世界から遊び方を学び、それらを日本流の楽しみ方に料理して提案してゆきたい。
いつか、実現したいと夢見ているのです。

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